亡くなった状況がわかっている人の8割が「家屋倒壊」によるもので、死者の多かった石川県の輪島市と珠洲市では建物の3割が全壊しました。

(黒杉将之さん)「今まで見た光景とは全然違ったので戸惑った」
輪島市で出会った黒杉将之さん(32)です。地震で自宅は半壊しました。働いていたスーパーは全壊。店との契約が切れたため現在は無職です。
築56年の自宅で両親ときょうだい、祖母の6人で暮らしていた黒杉さん。家族で正月料理を食べたあと、うたた寝をしていたとき突然の揺れに襲われました。
(黒杉さん)「寝てたら緊急地震速報が鳴って、けっこう揺れがひどくて気分が悪かった」
倒壊のおそれがあるため中に入ることはできません。あの日干した洗濯物がそのまま残されていて、時間は止まったままです。

Q.ここでまた生活したい?
(祖母・すみ子さん)「できればしたいけれど、これだけ家がめちゃくちゃだと…」
500人あまりが暮らす集落では、建物の倒壊で正月で帰省中だった3人を含む5人が亡くなりました。
黒杉さんの家族は地震のあった1月1日から、近所の公民館で避難生活を続けています。