SNSでは、親密な関係と感じられるようなやりとりも・・・
実際のやりとりより:相手
「親愛なるあなた、もう私の彼氏になったのですから、私を別の呼び名で呼んでくれませんか?」
被害者
「あなたはダーリン、ハニーとか呼んでくれていますね、男性から女性に呼びかける場合普通何て言うのでしょう?」
日常的な写真が送られてくるようになり、男性の気持ちも次第に変化していきました。
被害者
「私としても脈ありかなと思っていたので、頑張ってみようという気持ちになりました」
ネットショップ持ち出し金銭要求
しかし数日後、この人物からあることを持ちかけられました。

被害者
「オンラインでショップみたいなものを経営できる、そのためにはお金の投資が必要だと」
ネットショップの経営をすすめられたのです。
被害者
「信じてしまったというところもありますし、彼女(女性名義のアカウント)が実際に自分もやってるんだということを言われました。裕福そうな方で、自分もやってるんだからうまくいくみたいなことを言われました」
男性が経営していたというネットショップのサイトでは、商品として主に、子ども向けのおもちゃやぬいぐるみを扱っていました。売れ行きは好調と感じていたそうですが・・・
被害者
「次から次へと顧客から発注が来るんですね。そのためにお金を用意しないといけない」

このサイトの仕組みは、商品を仕入れるために現金を支払わなくてはなりません。ただ、販売した売り上げが入金されるには、10日以上かかるときもあったと言います。次々と発注が来るので、自分の資金で商品を仕入れ、入金を待つしかない状況でした。
被害者
「お金がもうかる段階とお金がなくなっていく過程の2段階があって、だんだん追いつかなくなる。お金が足りなくなるので、もうお金を注入するしかない」
経営者としての責任感も芽生えていた男性は、商品を仕入れるために指定された口座に送金。8回に渡って、合わせておよそ1100万円を振り込みました。
被害者
「売り上げを引き出してみようと試みたんですね、そしたらネットショップのサービスから、これこれこういう理由で引き出せませんということを言われて、それが彼女(女性名義のアカウント)の説明と合わなくてこれちょっとおかしいなと思って」