警察の注意喚起で詐欺を「確信」

山口県警ではホームページ上にSNS型投資・ロマンス詐欺の注意喚起を促すものを掲載しています。「もしかして・・・」と思った男性はこのようなサイトを見たことで、詐欺が「疑い」から「確信」に変わりました。

被害者
「怒りを彼女(女性名義のアカウントに)にぶつける手もあったんですけどそれ以前に冷や汗ものでしたので、どうしようかなって考えまして、相談相手もいないしというところでいきなりに警察に相談にいったと」

警察に相談すると「SNSの人物と連絡をとらないように」と言われました。その人物から何度も電話がかかった後に、アカウントは削除されました。結婚相手を探そうと始めたマッチングアプリ。わずか1か月でネットショップの”経営者”になり、結果として1000万円以上をだまし取られました。

「結婚したい」思いを悪用

被害者
「両親には伝えておりませんで、両親も息子には結婚してもらいたいと期待があるので、私も頑張らないといけないというところで頑張ろうとしていたんですけど、努力の方向がおかしな方向に行っちゃったかなと」

恋愛感情や親近感につけ込む卑劣な手口ですが、振り返って感じたこともありました。

手口にほころびも

被害者
「冷静になってみるとそんなにすばらしい手口ではないのかなと。随所にほころびがあるといいますか」

この人物は片言の日本語を使っていて、電話の中で理解できないやりとりもありました。ほかにも、振り込み先の口座が毎回変わったり、会う約束をするとはぐらかされたり。冷静になれば早い段階で「詐欺」だと気づけたかもしれなかったのに、なぜ気づくことができなかったのでしょうか。

被害者
「舞い上がってしまったところがあったのかなと。なかなかこれまでいい女性の縁が無くてOKの返事をもらうことがありませんでした。今回、初めて恋人になってくれるみたいなことを言われましてそれで調子に乗ってしまったことが正直あったかと、それが大事な理由かと思います。お金を返してほしいというのが一番ですね」