新型コロナの感染者数の高止まり傾向が続く中、富山県は独自の感染拡大警報「富山アラート」を8月23日まで延長すると発表しました。感染対策の徹底を呼びかけていて、引き続き県民への行動制限などは求めていません。
新田知事は、9日までとしていた「富山アラート」の期間を今月23日まで2週間延長すると発表しました。
新田知事:
「本県も危機的な状況が続いています。高齢者の感染者増加に伴い、入院者数が増加。病床使用率の上昇につながっていて、医療従事者の負担が増加しています」

特に、お盆に向けては
▼体調に異変を感じた場合の外出の自粛
▼自宅療養になった場合に備え食料や日用品、薬の準備
などを呼びかけています。
県ではお盆前後の医療機関のひっ迫を軽減しようと、発熱などの症状がある人に検査キットを配布し、自身で検査を行う新たな仕組みを開始します。対象となるのは、18歳から39歳までの基礎疾患がなく、自宅療養が可能な人です。

県の窓口に申請すると抗原検査のキットが送られてきて、自身で検査を行い、結果を報告。陽性だった場合は、医療機関を受診せず自宅療養を始めます。
検査キットは当面1日200件を上限とし今週中にも開始する予定です。
また、お盆の帰省する人には事前の検査をすすめていて8月11日から16日まで富山空港に、抗原検査を受けることができる臨時の検査所を設けます。
すでに入院者数などは、県独自の警戒レベル「ステージ2」引き上げ相当の数値になっていますが、新田知事は「アラート」の延長で引き続き感染対策徹底の協力を呼びかけています。