■旧統一教会と政治の関係・「国葬」問題 政府がやるべきことは?
ーー事件については?
菅:
あってはならないこと。悔しくて悔しくて、残念な気持ちでいっぱいです。
ーー旧統一教会と政治の関係については?
菅:
岸田総理が自民党所属議員に旧統一教会との関係を点検するよう指示をされていますが、必要だと思っています。
ーー安倍元総理の国葬については?
菅: 海外からたくさんの弔意が寄せられ、内閣総理大臣として憲政史上最も長く重責を担われた方です。岸田総理が国葬のご判断をされて良かったと思います。
ーーその一方で、反対の意見があります。
菅: 国葬を行うと判断したわけですから、説明をしてご理解をいただく必要があると思っています。
■安倍元総理の“人柄”と“功績”

ーー安倍元総理との最初の出会いは?
菅: 衆院当選2回のとき、自民党総務会で北朝鮮へのコメの支援が議題になり、私は大反対したんです。コメを支援しても結局国民には届かず、指導部なんかに流れてしまうだろうという私の発言が新聞に掲載されたんですが、それを見た安倍さんから会いたいと電話がかかってきまして。それでお話をさせてもらったら「言う通りだ」と。そして様々な話を聞いて、先見性のあるこの人と一緒にやっていきたいな。いつか総理大臣にしたい人だなと。
ーーどんな人柄でしたか?
菅: ざっくばらんで賑やかなところが好き。みんなを楽しませてくれる。非常に柔和な方です。
ーー安倍政治の果たした功績について。
菅: アベノミクスと言われる経済政策です。金融緩和、財政出動、成長戦略を目標に掲げ、47すべての都道府県で有効求人倍率が1倍を超えました。正社員についても採用を増やすことができました。また消費税率8%から10%の引き上げに伴う増収分のなかで、約2兆円を子育て対策に充てました。それと待機児童もほぼ解消できるところまできましたね。
ーー安保法制については。
菅: 今から7年も前、アベノミクスと同時に将来の国のあり方も考えました。今、ロシアとウクライナの状況を見るにつれて日米同盟が機能し、抑止力が働くように平和安全法制を作り上げたということは、極めて重大なことだったと思います。