能登半島地震からまもなく5か月。現地を取材して見えてきたのは、いまだに続く断水、あまりにも復興が進んでいない現状でした。そして被災者は、取り残される不安をかかえています。
倒れたビルは当時のまま 復興進まぬ 能登半島地震

能登半島地震からまもなく5か月。甚大な被害を受けた石川県・輪島市に入った。
村瀬健介キャスター
「この場所が地震直後に大規模な火災が起きた輪島朝市の現場です。道を塞いでいる倒壊した建物もそのままですし、焼け落ちた建物もほぼ手付かずの状態で残されています」
「普通だったら、半年近く経っていますので、復興のための工事の音が鳴り響いてるのかと思ったら、ほとんど音がしない。復興の音がですね、感じられないっていうのが、この静けさからも分かると思うんです」
朝市で働いていた女性
「輪島市っていうのは、何もできないのかなと思うぐらいそのまんま、1月1日のまんまですよ、何も進まない」
地震直後、輪島市内では7階建てのビルも倒れた。その場所に向かうと…

村瀬キャスター
「倒れたビルが当時と変わらないまま残されています。能登半島地震の後に、台湾でも地震がありまして、その時の台湾での撤去作業の早さを私たちは目の当たりにしました」
「5か月経っても倒壊した建物が残されている、この違いは何だろうというふうに思ってしまいます」