沿線の遊園地 跡地は?高まる期待

1956年に開園した遊園地「かしいかえん」は入園者数の減少に加え、新型コロナの影響で業績が悪化したことで、3年前に閉園した。現在、跡地は再開発されるまでの期間限定で、キャンプやアスレチックが楽しめるアウトドア施設となっている。

地域の住民「かしいかえんがなくなってすごい悲しい。もう1回何かテーマパークみたいなのができて欲しいなと思います。」
「マンションとかが建つということを聞きました」
「子供が遊べるような、みんなが集まれるような。イベントをやって欲しいです」

また、西鉄貝塚線の起点となる貝塚駅周辺では国内最大規模とされる九州大学箱崎キャンパス跡地が2030年を目処に再開発される計画だ。住友商事を筆頭に、西鉄やJR九州が参加するグループが分譲住宅2000戸のほか、次世代通信技術を活用した最先端のまちづくりを目指している。

西鉄鉄道・事業本部長 松藤悟常務「貝塚線の沿線では香椎や千早などの駅周辺の開発、また、これから九大箱崎キャンパス跡地の再開発事業などによってさらなる発展が見込まれるエリアです。貝塚線の役割もますます重要になってくるのではないかと考えています。」
「直通化」の期待も試算では赤字

貝塚駅では福岡市地下鉄箱崎線との直通化の議論が長年の課題となっている。3年前に福岡市が行った試算では「初期投資に約155億円かかり、整備事業の収支が年間約2億6000万円の赤字。市は、直通化の「実現は困難」とした。ただ、当時の議事録によると「今後も検討していく」としていて、箱崎の再開発に合わせて議論が再開されるかどうかも注目されている。
一方、JR九州は、貝塚駅の東側に新駅を新設する計画で、利便性の向上が期待されている。
黄色い600形の後継車両は
西鉄貝塚線で運行している黄色い600形。長年親しまれてきたが、老朽化のため来年度から2027年度にかけ廃車となることが決まっている。後継として、西鉄天神大牟田線で使用していた車両を改修して導入する予定だ。