一方で、クマによる人身被害は全国で相次いでいます。
2023年度には、新潟県内だけでもクマの目撃情報などが1450件あり、10人が襲われてけがをしています。

水源地の保全や野生動物との共存を目指す自然保護団体の森林取得に、阿賀町の住民はさまざまな思いを口にします。

【40代女性】
「動物も一緒に暮らしているっていうことなので、例えば事故に遭ったりとか…お互いに危険がないようにするっていうのは大事かなと」
【30代女性】
「阿賀町はクマが出るので“クマと共存する街”ではあるんですけど、子供がいるので、クマが近所にいるっていうのは不安ですね」

話を聞いた70代男性は4年ほど前に自宅近くで親子連れのクマを目撃したそうです。
「クマは天敵だからね。保護してクマが里に出てこないかと言えば、出てくるでしょ。里で美味しいもの食べられるんだから」

団体が購入した山林に近い地区の住民は、民家の近くにクマがいることも珍しくないと話していました。

地元の猟友会で20年以上活動してきたという80代の男性は…
「山菜取りも行けないんだよ、クマがいて」
「こんなの、もっての外だ。俺は大反対だ」