軽症の子どもら入院の病棟が一転…重症患者だけをみる病棟へ

この3週間で状況は大きく変わりました。1階にあるコロナ病棟では、3週間前の7月中旬の取材時に入院していたのは小学生とその保護者だけでした。この時は病床に余裕があり、軽症の子どもでも入院ができていました。
(患者を担当する小児科医 7月中旬)
「もっと増えてきた中では、そういったお子さんも含めてですが、今と同じ基準で入院できるかというとそうでなくなってくる可能性はあると思いますね」

そして8月、同じ病棟は、重症の患者だけをみる病棟へと置き換わっていました。
(宇治徳洲会病院・救急総合診療科 三木健児副部長)
「今こちらのモニターで見ている患者さん3人が人工呼吸器装着の状態です。この病棟だけで11人の患者さんが入院されています。全部でここは12床なので、残り1床、間違いなく救急車で今からコロナの患者さんが入院することになってくる」
その言葉の通り重症病床はこの日のうちに100%になりました。

しかし満床状態を続けるわけにはいきません。
(宇治徳洲会病院・救急総合診療科 三木健児副部長)
「今から人工透析をするんですけれども、透析を受けている患者さんの受け入れ先は全然ない。(Qご年配の方で透析治療に通っている方は大勢いる?)大勢おられます。(Qそういう方々がコロナに感染した場合に両方の治療を受けられる場所は?)なかなかないです」
コロナになった人工透析の患者や妊婦はどこの病院でも受け入れができるわけではありません。この病院はこうした患者たちの“最後の砦”となっているのです。