大学で鑑定してもらったところ、その結果は...
ツチノコ騒動に沸いた旧吉井町、当時は全国からハンターが詰めかけたという。しかし、その騒動は思わぬ結末を迎えることに。
(吉井町ツチノコ研究会 青山敏夫 事務局長)
「レントゲン撮ったりCT撮ったり、最終的には先生に見てもらって」

掘り起こした死骸の鑑定を、大学に依頼したのだ。その結果。
(吉井町ツチノコ研究会 青山敏夫 事務局長)
「そのときは『ヤマカガシ』になったんです」
ーヤマカガシって、なんですか?
(吉井町ツチノコ研究会 青山敏夫 事務局長)
「蛇、ですね」

生物学的にはツチノコではなく、蛇だという結果に。
ーこの地域の皆さんはどう思ってますか。
(吉井町ツチノコ研究会 青山敏夫 事務局長)
「本音で言うと、中には『おらんおらん』いう人もいるし、いや『おるけん探そう』という人も。自分で見てないから信じれん、いうところがあるんですけど」
「おってほしい、いう思いもかなりあるんです。見つけた方からの思いは聞いてるわけですよね。『あれは違う、普通の蛇なんかじゃねぇ』って」

諦めきれない地元の人たち 懸賞金はキャリーオーバー中!
無慈悲な鑑定結果にも町は諦めず、「きっとツチノコはいるはずだ」と懸賞金を出すことを決めた。
(吉井町ツチノコ研究会 青山敏夫 事務局長)
「ちなみに今はもう予算、一応市の予算にも上がっている」
ーそうなんですか?
「はい、年々懸賞金も上がってるってこと。そう年号通りに上がって」

これは全国的にもかなり珍しいことだという。
(吉井町ツチノコ研究会 青山敏夫 事務局長)
「また 見つかったらいいけどね」
ツチノコ騒動に沸いた街は今でもそこにロマンを求めている。いつしかその存在が確認できることを願いながら…。

この取材から1年、改めて2024年5月20日に赤磐市政策推進課に問い合わせたところ、懸賞金は1万円増え2024万円まで上がっていて、「今後も見つかることがあれば懸賞金を出します!」とのことでした。
さらにこの5月18日に封切りされたばかりの、岐阜県東白川村のツチノコ騒ぎを描いた映画「おらが村のツチノコ騒動記」にも旧吉井町がちょこっと出ているんだそうです。

赤磐市では、記念すべききょう5月21日、特にイベントなどは予定していませんが、国道374号を通った際に「ツチノコ発見現場」の看板を目にしたら、ちょっとツチノコに思いをはせてみるのもいいかも知れません。