混雑緩和だけでなく…ごみのポイ捨て、登山道での仮眠などを減らす維持・管理の狙いも

規制を行う背景には、▼混雑緩和や、▼増えているごみのポイ捨てを減らす、▼ゲートを閉じるという意味では、深夜に出て早朝に御来光を見るという▼「弾丸登山」の防止です。体調不良になる登山客も増えているそうです。また、▼それに伴う登山道での仮眠なども増えているので、こういったことをなくしていきたいという狙いがあります。

ホラン千秋キャスター:
2023年は1日4000人を超えた日が5日間しかなかったということですが、この先はもっと増えるという見通しなのでしょうか。

南波キャスター:
コロナ前には1日4000人を超えていた日が10日以上あったということもありますし、今は海外からの登山客も増えているという現状もあります。

通行料の2000円を徴収することで、通訳など外国人のサポートや、巡回での呼びかけを増やすという部分にもお金が使われます。ごみのポイ捨てを減らしたり、「弾丸登山をやめてください」という呼びかけにも繋げる狙いがあるのではないかと思います。

ホランキャスター:
弾丸登山されないようにゲートを閉鎖したり、ごみのポイ捨てを掃除するお金であったり、維持管理の部分ですね。

元競泳日本代表 松田丈志さん:
人数を絞ることが目的というよりも、登る人に対して「事前にしっかり準備してから来てほしい」というところと、お金の部分で、やはりこれだけ人が集まれば消費していく物や管理しなければいけないものも増えますから、(維持管理という)そちらの意味合いが強いのかなと思います。

井上貴博キャスター:
富士山はもちろんですが、全国各地でオーバーツーリズム問題が言われるようになっていますので、各観光地がお金を徴収しても良いのではないかなと思います。徴収しないところがあれば、それによって分散化もできるのではないでしょうか。

例えば富士山なら1万円など、もう少し値段を高く設定して、一方で地元の人は申請時に割引が受けられるとか、そういうことを前向きに考えていくべき時なのではないかと思います。