しかし、チームには別の大きな課題がありました。
大会支出予算の、512万円です。

中国で開かれるロボマスターに出場するにあたっては、ロボットの開発費以外にもメンバーの渡航費や滞在費などがかかるのですが、独立した学生団体である『Phoenix Robots』には、大学などからの資金援助がありません。

【Phoenix Robots 高橋我公代表】
「大学からの支援は、基本的に1円もない状態でやっています。その代わり地元企業からのスポンサー料や大会前に頂く一般の方からの寄付ですとか…」

メンバーはこれまでにも企業などを回って活動をPRし、支援を得てきました。
2023年の大会には、これまでの蓄えと企業から集めたおよそ200万円を合わせた総額450万円で何とか出場を叶えたのですが、2024年の大会出場に関しては、渡航費用のおよそ500万円は捻出できたとしても、ロボット開発費などでまだ300万円ほど必要になるそうです。

【Phoenix Robots 高橋我公代表】
「大会費用だけで言うと、もう少しで集まるか集まらないかくらいの瀬戸際くらいにいます。ロボットの開発費というところまで考えるとまだ全然足りない」

新潟県内外に50社ほどあるスポンサー企業に支援の増額を依頼することなどを考えてはいますが、これほどの資金を確保できるかどうかは見通せない状況です。

「予算は正直なところ厳しいです。草の根的に会社に連絡をして、広くいろんな方に活動していただくことでお金を集めていることが現状です」