円安の影響は、日本から数々の世界チャンピオンを輩出してきた“エアギター”にも及んでいます。円安により優勝者に贈られる“賞品”を用意できなくなったことなどを受け、日本選手権の中止を発表しました。一方、24年続く100円ショップでは、仕入れ値が95円で扱える品物がなくなってきているとの声も。

客「助かるけど…申し訳ない」 値上げをしない100円ショップに“ある変化”

喜入友浩キャスター
「川崎市の商店街にある100円ショップです。物価高騰の中でも100円均一を維持していますが、ある変化が起きているといいます」

店内に並ぶ約2000種類の商品。欲しいものはだいたい揃っています。
ただ、最近は…

100円ショップ越後屋 坂井一彦店長
「ここ全体で前は食品を取り扱っていたんですけど。だんだん食品の扱える品物が円安によってなくなってきた」

店頭に並ぶ缶詰、現在は3種類ですが、かつては4~50種類もあったそうです。
またカップ麺も5段すべてに並んでいましたが、いま下の2段にはポリ袋が陳列されています。

100円ショップ越後屋 坂井一彦店長
「100円で売れる種類が、減ってきているんですよね。輸入品がけっこう多いので、原材料費の値上げで100円を超えちゃうんですよ」

今、仕入れ値で特に値上がりしているのが食品です。
カップ麺の仕入れ値は95円前後、売れてもほとんど儲けがないのが現状です。

ーーこのお店を選んだのはなぜ?
常連客「職場がすぐそこなので近くて、あと100円というところ」「手軽に買えていいと思う」
常連客「100円だから助かります。なんかね…申し訳ないけどね」

100円ショップを始めて24年、これからも100円にこだわっていくと店長は話します。

100円ショップ越後屋 坂井一彦店長
「これからは品物がどんどん変化していくようになる」
ーー値上げを考えたことは?
「値上げを考えたことはないですね」