■国交正常化50周年 日中関係どうなる?


ホランキャスター:
日中関係は今後どうなっていくのか、ひとつ大きな節目がありました。

・9月 日中国交正常化50周年

明海大学・小谷哲男教授
「祝福モードは無くなった。習国家主席の3期目続投を前に日中関係やや改善の雰囲気があったが、今回の件で消え去った」

井上貴博キャスター:
ロシアの件もそうですが、中国も大国が力によって押さえつけようとするこの動き、これは国際社会としてしっかりと「NO」を突きつけなければならないと思うんですね。

牧嶋博子 TBS報道局解説委員:
台湾の人たちは、自分たちがいつか香港のようになってしまうのではないかということを強く恐れていて、ペロシさんが訪台したことを、国を挙げて大歓迎をしたということがあります。ただ、中国が力を持って台湾を制圧。元々自分の国だというふうに思っているわけですから、そういう形になるときに日本という国は本当に近いわけですから、どういう立ち回りをするのかということはやっぱりすごく大切だと思うんですよね。力ではなくて、外交努力でいろいろなことを解決していく。武力ではなくて本当に外交の力を日本も示すべきだし、アメリカに寄り過ぎてるというふうに中国は思ってるかもしれないので、そこをどうやって改善していくのか、私は外交の専門家ではないんですけれども、ぜひ言葉の力、そういうもので何とか解決してほしいなというふうに思います。

井上キャスター:
日米関係を強固にするのは大前提だけれども、やはり対話のチャネル(接点)がなくなってしまうと、本当にロシアとウクライナのようになってしまうので、その緩衝材として日本は何ができるのか、でも外相会談しようと思っていたけれど、中国からいきなりシャッターを下ろすと、そうなってくると対話もできないじゃないかと。

牧嶋 解説委員:
中国と日本は経済的にものすごく結びついているわけですよ。だから経済の力で繋がってる部分もありますから、中国もきっと頭に血が上ってしまったのかどういうことかわからないんですけれども、今後、偶発的な衝突が台湾の近海とかで起こらないように注意していかなくてはいけないかなというふうに思います。

井上キャスター:
国際社会と中国が対立する中で、日本が緩衝材として大変重要な役割を担っていくことになりそうです。