なぜ?環境省の職員らに直接聞いてみた
立憲民主党のヒアリングを終えて、部屋を出てきたのは、司会進行を担当していた木内室長と、神ノ田部長。なぜこのような運用を行ったのかなどを直接聞いた。
・時間が押してしまった去年の経緯もありマイクの音声をオフとする運用が引き継がれていた
・発言時間がオーバーしていることを進行役が何度か指摘した後に、マイクをオフとするはずだった
・大臣には、懇談がこのシナリオで運用されることまでは共有していない
彼らはこのように弁明した。ただ、私の質問のほとんどは、神ノ田部長が答えた。言葉少なにそばに立っていた木内室長の顔は青ざめていたように見えた。
職員たちはいったい何を守ろうとしていたのか。被害者に寄り添うのはポーズで、大臣や政治家への配慮を最優先にして働いていたのではないのだろうか。ヒアリングで環境省の部長が話した「大臣をお守りすることができなかった」という発言は、批判されたからこそ出た気持ちが思わず漏れてしまったのではないだろうか。
進行シナリオの最後には、こう記されていた。
16:32 伊藤大臣 (ご挨拶)※最低でも3分は欲しいところ。
単なる懇談の不手際では終わらせられない、日本の官僚たちに染みついたある種の体質を垣間見た気がした。(MBS東京報道部記者兼解説委員 大八木友之)