それでも講演を開き続けたいという野村さんの熱意を受け、主治医も、野村さんの生きる力になればとの思いから病院内で講演会を開くことを提案。今回実現しました。

病院1階のリハビリテーション室で開かれた講演会には、地元の中学校の生徒や病院職員ら約60人が参加し、ひとことひとこと力強く話す野村さんの言葉に耳を傾けました。

野村さんは終戦から3年間、シベリアで抑留されていました。

野村定男さん(104歳)
「シベリアでの生活、気温マイナス35度から40度、水道管を埋める大変過酷な作業でした。
一番辛かったことは食事の量が少なかったことです。朝はパン一切れと動物の骨が入ったスープだけです。
たくさんの人が栄養失調で死んでいきました。鼻が凍傷で針を刺す痛さで、毎日が地獄のような日々でした」

「凍った死体をトラックに積み込みました。たくさんの死体がありました。もし母親が見たら、気が狂うだろうと思いました。こんなところで死んでなるものかと自分に言い聞かせました」