対策はそれぞれの会社で タミヤはフィリピンに新工場

Q.このピンチを模型業界としてはどうやって切り開いていく?
<田宮俊作理事長>
「これは同業他社がそれぞれの方法でやっています。タミヤがフィリピンに去年10月にオープンした工場は夜500人、昼間500人がフル稼働できます。日本ではできないですね、夜500人がフル稼働。そういうそれぞれの対策を練ってやってますから。うちの場合は構いません。だけど、円安じゃない方がまだ良いということですね」
タミヤは2023年10月にフィリピンにある製造子会社「タミヤフィリピン」の新工場をセブ州に稼働させました。ホビーショーの会場ではこの新工場の説明パネルとともに、新工場の模型も展示されています。円安というより、今後のグローバルな展開をにらんだ中、製品の安定供給を確保する上で重要な新工場です。
川勝知事が残した“レガシー”子どもたちの招待日「自分の手を使ってモノを作るクセを」
Q.子どもたちに向けたワークショップの実施はどういう意図がある?
<田宮俊作理事長>
「学童の日(小中高生招待日)をこの間お辞めになった川勝県知事が決めてくれましたけど、我々、盲点を突かれました。静岡の子どもが模型をもっと作っていると思ったら作っていなかったですね。自分の手を使って物を作る。そういうクセをつけてもらいたい」

Q.手でモノを作ると子どもたちの何が変わりますか?
<田宮俊作理事長>
「1回見てください。自分で作った模型が走り出した感激はみなさんに分からない。僕は戦争が終わった時に小学5年生。(モーターを素材から)自分で作って乾電池につないでふって動いた時、すごく満足した。この年になっても忘れられません。そこなんですよ。自分の手で作るってこと」
静岡県の川勝平太知事(5月9日をもって退任)のアイデアで始まったホビーショー会期中の「小中高生招待日」。静岡県内の子どもたちを招待し、プラモデルの製作体験などを通じて、地場産業であるプラモデルについて理解を深めてもらう機会になっています。