“過酷”な現状に耐える親子の姿「体鍛えなきゃと寒さ我慢」食べ盛りなのに…「朝を抜いて昼は給食頼り」
この調査に寄せられたコメントからも、
・あらゆる物が価格高騰して困っている。子どもが霜焼けになっているが、体を鍛えなきゃと寒さを我慢したりしていると切なくなる。免疫を付けると言って、薬を買わないでいいなどとも言っていた。
・食べ盛りだが、米が足りないため、朝を抜いて昼は給食頼り。
・削れるのは食費と衣類品なので、3食は食べさせてあげられなくて。子供の靴が買えず穴あきのまま…。
・冬場は電気代が高くなるので、家では厚着をして過ごしています。トイレは毎回流さずに何回か溜めてから流しています(泣)
など、過酷といっていい現状に耐える親子の姿が伺えます。これからやってくる酷暑の夏に備えて、子どもが安全に過ごすための対策は緊急課題です。
今回の集会で支援団体は、「こどもの貧困対策基本法」改正において、子どもの貧困を「対策」ではなく「解消」することを目的とするよう強く要望し、法律によって「包括的かつ早期に支援の施策を実施」を推し進めて欲しいと、参加した国会議員に訴えました。
一方、超党派の「子どもの貧困対策推進議員連盟」の田村憲久会長は、すでに議連として「子どもの貧困対策推進法」から「子どもの貧困の解消に向けた対策推進法」へと名前を変更することで法律の目的を明確化させるなど改正案をまとめ、これから各党に持ち帰り党内手続きを進めることを報告し、「国会中に何とかこの法律が改正できるよう我々も汗をかきたい」と話しました。
「今国会は重要法案が目白押し」はあくまで大人の事情で、暑さ寒さや空腹に耐える子どもをどう救うのかは喫緊の課題です。今こそ政治の力が発揮されるべき時ではないでしょうか。