首が痛くなること、ありませんか?ただの「こり」だと思って、ストレッチやマッサージで済ませちゃう人も多いですよね。でも、実は怖い病気のシグナルかもしれません!寝違いだと思ったら…「頸椎偽痛風」?同じ痛みでも、首の後ろ側は特に注意?知っておくことで、命にかかわる病気にも気付けるかもしれません。

■千鳥ノブさんが「右椎骨動脈解離」くも膜下出血の“一歩手前”

上村彩子キャスター:
お笑いコンビ千鳥のノブさんが、右椎骨動脈解離で1か月程度休養することが明らかになりました。病気がわかったきっかけは、「首の痛み」です。首の痛みをきっかけに思わぬ病気が見つかるケースがあります。

吉本興業によりますと、7月27日に首に痛みが生じ、その後も痛みが引かなかったため、8月2日に病院で受診。その結果、「右椎骨動脈解離」と診断されて、そのまま入院したということです。担当の先生によると、検査結果次第で数日後に退院できる見込みということですが、1か月程度安静が必要で、仕事も1か月程度休むということです。

この右椎骨動脈解離、なかなか聞き馴染みのない言葉ですが詳しく見てみましょう。

そもそも、椎骨動脈という脳に血液を運ぶ血管が首の骨に流れています。ノブさんは左右あるうちの右の椎骨動脈に症状が出てしまいました。

この動脈というのはそもそも膜で囲われていて、「内膜」「中膜」「外膜」と層になっています。この椎骨動脈の「内膜」が裂けて、内膜と中膜、または中膜と外膜の間に血液が流れこんだ状態のことを「動脈解離」と言います。くも膜下出血の一歩手前の症状で、外膜までこの血液が流れてしまうと、くも膜下出血になってしまいます。

今回、ノブさんは首の痛みでわかったということですが、兵庫・芦屋にある松本クリニックの松本浩彦院長によりますと、左右どちらかの首の後ろ、または後頭部に痛みが生じて発見されるケースが多いということです。ノブさんも42歳ということですが、中年の男性に多いといいます。そして今回、寝違いや偏頭痛で片付けられなくて良かったですということです。

井上貴博キャスター:
今回は早期発見で何よりですけど、頭痛とか少しの痛みは誰でもあるので判断が悩ましいと思います。

萩谷麻衣子弁護士:
健康診断で脳ドックをつければ見つかる可能性もあると思うんですけど、脳ドックは高いので。

ホラン千秋キャスター:
頭痛薬を飲んでも引かなかったりする痛みなのかどうか。

井上キャスター:
でもそのくらいの痛みで、くも膜下出血の一歩手前までいっているという。

萩谷弁護士:
後ろ側の痛みは危ないというのは聞きます。