高校ラグビー世代の国際大会「サニックスワールドラグビーユース交流大会」はプール戦が終了。今春の選抜大会優勝の大阪桐蔭(大阪)、今年1月の全国高校ラグビー大会の覇者・桐蔭学園(神奈川)が、それぞれプール戦を3戦全勝、1位で突破しました。

大阪桐蔭・名取凛之輔キャプテン「全員が集中力を保って、いいラグビーができた」

 イングランドのトルロカレッジ、ナミビアのウィントフックジムナジウムを撃破した大阪桐蔭は、プール戦の最終日の5月1日、同じく両チームに勝利した大分東明(大分)と対戦。立ち上がりから、ビッグプレーで試合の流れを引き寄せます。

 試合開始早々に、LO廣岡凜太郎選手が強烈なタックル。相手のペナルティーを誘発すると、キックを有効に使って大分東明陣内に攻め込みます。しかし、気迫を前面に懸命のディフェンスを見せる大分東明の前に、序盤はなかなか得点につなげることができません。

 それでも、得意のスクラムを軸に先制点に結びつけます。ファーストスクラムを押し込んでペナルティーを獲得。大分東明陣内深くまで攻め込むと、開始6分、ゴール前のスクラムを再び押し込んでディフェンスの出足を鈍らせてから、NO8大門一心選手がサイドアタック。最後はWTB水島功太郎選手がインゴールに飛び込んで5点を先制します。さらに14分、今度はラインアウトからのモールを上手くコントロールして、SH川端隆馬選手がトライ。ゴールも決めて12対0とリードを広げます。

 大阪桐蔭FW陣の圧力の前に防戦一方だった大分東明も19分、ワンチャンスを生かします。この試合初めて、大阪桐蔭陣22メートルラインの内側に攻め込むと、ハーフ団が巧みなランニングを見せて中央にトライ。ゴールも決めて12対7と追い上げて前半を終了します。