異なる価格設定“日本人は割安”

外国人観光客には手頃な価格でも、日本人には手が出しにくくなっている現状に専門家は…。

航空・旅行アナリスト 鳥海高太朗氏
「外国人が多く来れば料金的にはとれるので店の利益にはなるが、常連客を今まで通り来て欲しいと思っている店には、日本・地元に住んでいる人を対象に割引きする価格で『二重価格』にすることが起きると思う」

日本人は外国人観光客より割安に価格を設定する二重価格。

そんな価格設定を導入した飲食店「海鮮バイキング&浜焼きBBQ 玉手箱」が、4月中旬に渋谷にオープンしました。

バイキングスタイルの店内。60品の海の幸が食べ放題ということで、客のテンションは上がります。

価格は飲み放題も付いて7678円
日本人や在日外国人はそこから1100円割り引きの6578円

日本人客
「この価格でこれを食べられるのはヤバい、海鮮が好きだから嬉しいです」

そもそもこの二重価格をどうして設けたのでしょうか。

海鮮バイキング&浜焼きBBQ 玉手箱 米満尚悟オーナー
「昨今の円安・物価高の問題で『二重価格』は導入すべき。賛否はあると思うが、大手はできないと思い、うちみたいな中小で日本初の試みでやってみました」

試験的に始めたという二重価格。
外国人観光客からの予約も入りますが、客の9割は日本人です。

Q.「二重価格」の導入はどう思う?

男性客
「日本人としてはありがたい。豊洲とか高いので、ああいうのは行く気にならないので、安いのはありがたい

一方、外国人観光客は…。

中国人観光客
価格的な差別待遇があれば観光客にとっては嫌な経験になってしまうかも」

スペイン人観光客
「(二重価格は)他の国もそうだと思う。ヨーロッパでは外国人の方が少し多く払います