トラックドライバーが守らなければならない “ヨンサンマル” とは
トラックなどの運転手は、連続で運転できる時間に上限が定められています。4時間運転するごとに30分の休憩が必要なことから業界では ”ヨンサンマル” と呼ばれています。
「4時間に30分休憩取るために、駐車マスに空きがなければ出て、また次のパーキング目指して入っていって、止まれるか止まれないか模索するしかないので」
休まなければいけないのに、休む場所がない…。切実な悩みです。
ところで 沼田PAにトラックドライバーが集うワケとは?
福本さんは、なぜ沼田パーキングエリアでの休憩を選んだのでしょうか。尋ねてみると理由が見えてきました。
「大阪からここまでちょうど4時間ちょいぐらいで行ける距離なので」
天下の台所・大阪と、海外貿易の拠点・下関や九州最大の都市・福岡とのほぼ中間に位置する沼田パーキングエリアはドライバーに人気のスポットだといいます。4時間走ると、必ず30分以上の休憩が必要となるトラックドライバー。
沼田パーキングエリアはちょうど、大阪からも福岡からもおよそ4時間でたどり着けるため、トラックドライバーが休憩や仮眠をとるのにちょうどいいというわけです。
ほかのパーキングエリアやサービスエリアでも、大型車の駐車スペースが混雑していますが、NEXCO西日本では1台でも多くの大型車が駐車できるよう普通車は小型の駐車枠に停めるよう呼びかけています。

トラックが停められるかは運次第?
「やっぱりコンビニとかあるパーキングは特にもうパンパンになりますね。基本、この時間(夕方5時頃)っていつもここのパーキング、ガラガラなんですよ。最近、夕方ぐらいから止まるトラックが増えてきたなっていうのはありますね」
休息時間が伸びたことで、トラックが停まる時間も伸びてきているのでしょうか。取材した4月24日も夕方の時点ですでに満車。2台が連続で停められずにパーキングエリアを去ったタイミングで、ちょうど休憩を終えた1台が出発。運良く空いた1台分もすぐに埋まるという具合で、駐車スペースに停められるかは、”運次第” という状態です。中にはゼブラゾーンや高速バスの停留所に駐車する車両もいました。
