耐震工事などで休業していた神戸ポートタワーが約2年半ぶりに営業を再開しました。生まれ変わったポートタワー内はどうなっているのでしょうか?
4月26日午前10時すぎ、タワーの高さになぞらえて108人のテープカットとともにリニューアルオープンした「神戸ポートタワー」。
(来場者)「今までとどう変わっているのか、きょう楽しみにしていました」
(来場者)「神戸のシンボルなのに見えなかったのがずっと寂しかった。この日を待ってました」
神戸ポートタワーの歴史 大震災にも耐えて神戸の街を見守り続けた
神戸ポートタワーが誕生したのは日本初開催となった東京オリンピックの前年となる1963年のこと。神戸開港90周年を記念して作られ、港のさらなる発展への願いが込められました。世界初のパイプ構造のタワーで、その姿からついた呼び名は『鉄塔の美女』。時代とともに発展する神戸の街を見守り続け、その象徴として多くの人の心に寄り添ってきました。
しかし、それまでの神戸の街が一変してしまった1995年の阪神・淡路大震災。ポートタワー周辺では岸壁が崩れたほか、液状化現象などの被害が出ました。その中でも激しい揺れに耐えて無傷だったポートタワー。1か月後にはライトアップを再開。夏にはタワーのそばで追悼や復興を願う盆踊りが開かれるなど、神戸との絆をより深めていきました。
開業50周年を迎えた2013年。その翌年には国の登録有形文化財に指定。そして2021年9月、耐震化に向けた補強工事などのため、しばしの休業となりました。
あれから約2年半、ポートタワーはどのように生まれ変わったのでしょうか?