軽井沢タクシー協会の松葉和彦会長が営むこの会社では、今年10人を新たに採用しましたが、2023年の繁忙期を考えると、まだ人手は足りていないといいます。
松葉会長:
「ここで電話番をしてますと、タクシーがあと何台あったら足りるかなという話を管理者のみなさんとしたりすることがあるんですけど、100台あって足りるかなって」
町内では、2023年5月に新型コロナが5類に移行してから観光客が急速に増えていて、2023年の7月と8月は、コロナ前の2019年と比べて83%まで回復しています。
松葉会長は、ライドシェアは人手不足の解消につながると期待を寄せる一方で、課題もあると話します。

松葉会長:
「目的地に安全に輸送を本当にしてくれるんだろうかという。安易な考えのままやられると困るんですよね。もし事故が起きた時とか、もし何かが起きた時、対処の仕方もそれぞれだと思うが、ちょっとそこは本当に私も不安ですね」
安全性の確保は、会社側が担うことになり、事前に研修を行うことや、対人8000万円以上、対物200万円以上の任意保険に加入することなどが求められます。
松葉タクシーでは、東京の協会が定めるガイドラインなどをもとに、合計10時間を目安としたドライバーへの研修を行うことにしています。

まずドライブシミュレーターによって、各ドライバーの運転特性を診断し、それに基づき座学と実地研修で運転の指導を行います。
研修期間は3日から4日ほどを想定しています。
運行は、アプリで地図に表示されたルート通りに走ることが想定されていますが、松葉さんは、渋滞を避けることや、別荘地へ向かう際などに、細く入り組んだ道を覚えることも必要と話します。