機能も値段も“絞った”「一芸家電」がアツい
続いての業界紙が推す“お得な家電トレンド”は、「一芸家電」。

注目される背景には、最近の“進化しすぎた家電”があると得平さんは指摘します。「不要な機能が多すぎるという人もいるので、機能をしぼってシンプルにして、値段もちょっと下げた一芸家電が人気」
そして、その「一芸家電」で今、アツいメーカー!それは
『家電Biz』得平佑さん:
「どこにもない家電を作っている、世界最小の家電メーカー、サンコーです」
2003年に通販サイトから始まり、今や秋葉原を拠点に年商30億円超えるサンコー。2023年からは横浜のエディオンに「サンコー専門コーナー」が設置されるほどに。
その魅力は“大手では絶対やらない”ニッチな需要に特化した「一芸家電」。
袋麺を、最高に美味しくつくる事だけに特化した電気鍋(「シメまで美味しい 俺のラーメン鍋」7980円※税込)をはじめ、トイレの水面にモコモコの泡を発生させ、飛び跳ねを防ぐマシーン(「後付けトイレバブルクッション あわらく」9800円※税込)まで。

さらには、パイ生地に具材を挟んで放っておくだけで、本格的なホールパイができちゃうパイメーカー(「自家製おかずパイメーカー」5480円※税込)なんていうのもあります。
どんなおかずでもパイにして手軽に美味しく食べられるというアイデア商品です。

店頭販売での人気も上々のようで…
エディオン横浜西口本店 的羽七瀬さん
「『ありそうでなかった』とか、『こういうのほしかった』という声は沢山いただいています」
こんな「独特な商品」は、どうやって思いつくのか?
実は、サンコーでは、働く社員・アルバイト合わせて55人全員が、新商品のアイデアを週に1回、社内掲示板に書き込むことがルールになっているんです。優秀なアイデアには、最大1万円のボーナスもでるんだとか。
こうして生まれた商品のなかで、今売り上げ1位なのが、体感温度が10℃下がるという「全身冷水スーツ」(1万9800円※税込)。

上半身のベストと太もも部分に巻くパーツで構成され、冷たい水がスーツ内を巡り全身を冷やすということで、外で作業する人の間で人気が高まっているそうです。