「ネタニヤフ氏は極右政党の小間使い」元首相が語るイスラエルの内情
強硬姿勢を崩さないネタニヤフ氏を強く批判する人がいる。イスラエルの元首相、エフード・バラク氏だ。

イスラエル元首相 エフード・バラク氏
「ネタニヤフは国民の信頼を完全に失いました」

バラク氏は1999年から2001年にかけてイスラエルの首相を務めた。パレスチナとの和平交渉で協議を重ね、パレスチナを国家として認める案にも理解を示した。
イスラエル元首相 バラク氏
「イスラエルは、超大国の後ろ盾なくして、決して全面戦争をしてはならないのです。最優先すべきは、どんな対応をとれば、中東での戦争を引き起こさないか考えることです」
ネタニヤフ氏には連立を組む極右政党に頼らなければ、政権が維持できない事情があるのだとバラク氏は語る。

イスラエル元首相 バラク氏
「ネタニヤフは彼らの小間使いのように振る舞い、奴隷のように仕えています。政治家としての戦略やリーダーシップ、資質を欠き、過激主義に陥るのは悲劇です」
さらに、バラク氏はネタニヤフ氏が権力に固執する個人的な理由が2つあると指摘する。
1つは、2020年に収賄などの罪で起訴され、裁判を受ける身となっていることだ。首相を務めている間に、自分に有利になるよう司法制度を変える狙いがあるのだという。
2つ目が自分の父親が歴史家であるため、歴史は勝者によって作られると信じているからだという。

イスラエル元首相 バラク氏
「ネタニヤフは、国の歴史上最もひどい失態をさらしたまま終わったら、それが自分の政治的遺産になってしまうとわかっているのです。そうならないために彼は何とか権力を維持しようと全力を尽くしているのです」














