全国的に商店街の衰退が課題となる中、高原町では食の力で商店街を盛り上げようと奮闘する飲食店があります。
閉店した店を引き継いだ町唯一のラーメン店、夜の街を盛り上げようと移転した居酒屋、それぞれの思いを取材しました。

町の事業承継プログラムを活用 店舗を引き継ぎ


高原町の中央商店街に先月15日、オープンした「ムラタ拉麺」。


(店主)「すいません、ラーメン2丁です。お待たせしました。失礼します」

こだわりの細麺にとんこつスープが絡む博多風ラーメンなどを提供している高原町唯一のラーメン店です。


(客)
「新しくラーメン屋ができたっていうことで、ちょっと試しに来てみようかなと思ってきたとこでした。とてもおいしかったです」

実は、この場所には、以前、別のラーメン店がありましたが、店主のけがを理由に去年7月に閉店していました。

こうしたなか、高原町出身でUターンしていた村田健さんが、町の事業承継プログラムを活用し、この店舗を引き継ぎました。

(ムラタ拉麺 村田健さん)
「高原町にラーメン屋さんがなくなったっていう時期だったんですけど、そのときに、ラーメン屋さんあればいいのになって思ってたときに、役場に自分が訪ねて行ったら、事業承継で募集しているということだったんで、すぐ応募しました」


オープンしておよそ2週間。すでに多くの客でにぎわっています。

(客)
「おいしかったよね。スープがおいしかったですね。高原町に飲食店があんまりないから、だから、ここにできたってことは、みんな高原町の人たちがここに来て食べてもらえれば、嬉しいなって感じですね」



観光地を紹介する動画の配信も

実は、村田さん、高原町の地域おこし協力隊の一員として、観光地を紹介する動画の配信なども行っています。


(ムラタ拉麺 村田健さん)
「特に、高原の観光スポットとか、そういうところを紹介して、観光としても来てもらえたらなと、そのついでにラーメン食べて言ってもらえたらなあと」

幅広い活動で奮闘する村田さん。若い力で高原を盛り上げたいと話します。

(ムラタ拉麺 村田健さん)
「皆さん、若い方が移住して事業を起こして、という感じで、高原のなんか人口も増えていったりするといいなっていう、後に続いてくれる人がいたらいいなって思いますね」