今では、新潟県内で働く臨床研修医の6割が、県外大学出身者で占められています。
臨床研修先に上越総合病院を選んだ竹内沙織さんもその一人。
「自分が将来何をやりたいか。それに対して上越総合病院はどういうメリットがあるのか、ということを、具体的に教えてくれたのがすごい印象的で決めました」

新潟を研修の場に選んだ新米医師のうち、2年間の臨床研修の後も引き続き新潟で専門医研修に進んだのは2024年で125人中およそ80人と、7割ほどだそうです。
研修後もそのまま新潟で働き続けてくれる医師を増やすことが今後の課題。
新潟県では、研修プログラムを充実させるなどの環境整備を行っています。

【新潟県福祉保健部 中村洋心部長】
「専門プログラムとして新潟で新しく作ったプログラムを、臨床研修中の研修医にしっかり知っていただくことが必要」
臨床研修医の竹内沙織さんらと共に担当患者を回りながら、実際の診察を通じた指導を行っている上越総合病院の篭島充院長は、研修医と接する上で大切にしていることがあると話しています。

「研修医はこれからの医療を支えてくれる人。彼らの意見を尊重しながら、彼らに敬意を払って指導することはすごく大事だと思いますね。そういう所に研修医が集まってくると思っている」