新潟県の医師不足は深刻

人口10万人当たりの医師の総数の、全国平均は274人です。
最も多いのは京都府で355人。新潟県は44位の227人。
それでも前回調査からは増えています。

【新潟県 花角英世知事】
「地域枠の拡大とか、ここ4~5年でやれることは最大限やってきている」

医師不足は、私たちの生活に直結します。

2023年3月には、新潟県長岡市にある立川総合病院が消化器内科の新規患者の受け入れを休止したほか、上越市では新潟労災病院の閉院にともない市内5つの病院が再編されることとなりました。

こうした医師不足の現状に対して新潟県では「医師確保計画」を策定し、2020年3月から本格的な対策に乗り出しています。
新潟県内の病院で卒業後に9年間働くことを条件にした、最大3700万円の返済不要の奨学金では、対象となる大学を増やすなどしました。

こうした取り組みの成果もあり、新潟県内の病院を選ぶ臨床研修医は、2022年は125人、2023年は147人、そして2024年は過去最多の161人にまでになりました。