今回の地震と南海トラフ地震との関連は 地震の専門家に聞く
きのう夜の地震について気象庁は「地震発生から1週間程度、最大震度6弱程度の地震に注意して」と呼びかけていますが、それも含めて地震の専門家は今回の地震について次のように指摘しています。

京都大学防災研究所 西村卓也教授
「安芸灘、伊予灘、豊後水道、広島県から愛媛県にかけては海のプレート内部の地震が比較的多く起こる場所と知られていて、マグニチュード7クラスの地震も過去に何回も起こってきた。」
「(気象庁は1週間程度、同程度の地震に注意を呼びかけているが)今回はそこまで地震の規模は大きくはなかったが、わりと同じタイプの地震が起こりやすい地域は愛媛や広島の方まで延びているので、その地域の方はある程度同じくらいの規模の地震に注意してほしい」

京都大学防災研究所 西村卓也教授
「(南海トラフ地震との関連は)震源は南海トラフの震源想定域の中なので、一瞬、ヒヤッとするような地震だったが、プレートの割れている場所が違う、南海トラフのようなプレート境界の地震ではなくて、今回はプレート内部の地震。影響は比較的限定的というか、地震の規模も基準を満たすほど大きくないのもあって、これが直接南海トラフ地震に結びつくことはないと思う。」

京都大学防災研究所 西村卓也教授
「特に広島県や愛媛県に住む方は、南海トラフのような太平洋側で起こる地震だけではなくて、今回のような沈み込むプレートの中で起こる地震もけっこうある。特に被害を及ぼすような2001年の芸予地震のようなこともあるので、そういう地震に対する地震の備えもしっかりしてほしい」














