安松裕一 記者
「こちらの手提げバッグ、何で作られていると思いますか?実は、着物の帯なんです」

帯の柄を生かした手提げバッグに、着物ではありませんがなんと畳のふちの部分の生地を使い、リュックも作ってしまいました。

加藤さんはリメークする際にこだわっている点があります。

ミシンアート紡 加藤洋子 代表
「着物なんですねって言われるような洋服にしたくなくて」

元は着物だったと思わせないこと。
そのため、デザインを考えるのに寝られないほど悩むこともあるんだとか。

しかし、こうした努力のおかげで、加藤さんの着物リメークは人気となり、いまでは注文が絶えません。

そんな加藤さん、着物リメークを通じていまの若い人たちへ伝えたいことがあると言います。

ミシンアート紡 加藤洋子 代表
「若い方は特に、ファストファッションに走っていて、もう捨てるのが当たり前になってますね。何か捨てるために洋服を作ってるんじゃないかと思えるほど。いまの着物を受け継がれたものを、やっぱり何かに生かして欲しいと思います」

日本の宝・着物。
加藤さんは今後、誰でも簡単にできるリメーク術を研究し、若い人たちへ継承していけたらと話しています