熊本の南阿蘇鉄道できのう(4月15日)、車両のブレーキが効かず列車が停車駅を約380メートル超えて止まっていたことがわかりました。

国土交通省によりますときのう、午前9時44分ごろ乗り入れているJR豊肥線(ほうひせん)で肥後大津(ひごおおづ)駅発の列車が立野(たての)駅で停車できず、380メートル超えて止まりました。乗客と乗員、合わせて約20人にけがはありませんでした。

国の運輸安全委員会は「重大インシデントにあたる」としてきょう午後、事故調査官2人を派遣し、調査を始めました。

運輸安全委員会 豊岡 友裕 鉄道事故調査官
「事実関係を丁寧に集めて、どういうことが起きていたのかを調べていく」

南阿蘇鉄道の調査では、列車の走行中、ブレーキを作動させる『装置に木のつたが絡まった可能性』があるということです。