旧統一教会の名称変更に政治家の関与はあったのか?元信者は、名称変更の結果「新しい人が入ってきやすくなった」と証言しました。教団との関係を絶つと断言しない政治家たちの態度に、憤りの声を上げる信者の家族も・・・。

■兄が入信し会社の金を…

JNNが入手した旧統一教会の内部資料には、日本人信者の献金額が記されていました。1999年度から2008年度まで、年間の献金額は概ね、600億円で推移。

別の資料に示された「TD」という文字は「ThanksDonation」の略で、「感謝献金」の意味。日本から韓国の教会側へ送金した額だといいます。2009年度以降3年間で200億円以上が毎年送金されていることがわかります。

その被害者の1人で、愛知県に住む50代の女性に話を聞くことができました。

兄が統一教会に入信した女性(50代)
「兄が旧統一教会の信者でした。”お父様”という言葉(創設者の)文鮮明のことですか。(兄から)聞きました」

女性の兄は、父親が経営する会社に勤務していて、将来は後を継ぐつもりだったといいます。しかし、2008年頃、統一教会信者の事務員が兄を勧誘。気づいたときには入信していたといいます。すると…



兄が旧統一教会に入信した女性(50代)
「お金を用立ててくれということで、母が(兄に)500万円を現金で渡して。ちょっと調べてみたら、会社の方で1000万円横領されていて」

信者の事務員と兄が共謀し、合わせて1500万円を持ち出したのだといいます。そのうち500万円は返金されましたが、残りの1000万円のほとんどは返ってこなかったといいます。

兄が旧統一教会に入信した女性(50代)
「警察に行って訴えるイコール身内を訴えることになるので、やっぱりそこはできず泣き寝入りという感じですね」