元公安部の捜査官『警備のフェーズがぐっと変わった』
2つの報告書で考慮すべきだったとして挙げられた「ネット世界」への警戒。今後、どう向き合っていけばいいのか。警視庁公安部の元捜査官はこう指摘する。
(警視庁元公安部 JCIA代表理事・稲村悠さん)
「インターネットは間違いない要因であって、今回特に新しいことでもなくて過去からずっと言われてきた危険性なので、今後もそれはどんどん高まると思いますね。警備のフェーズが今回ぐっと変わったんです。こんなこと日本では起きないだろうということが起きた。警察犬に嗅ぎまわれていいとか、手荷物を全部出して下さいと言われるとか、許容しないといけない状況にあると思いますね」
岸田文雄総理の襲撃事件から2024年4月15日で1年。和歌山地検は、去年9月、殺人未遂や火薬類取締法違反などの罪で木村隆二被告を起訴しました。凶行を再度起こさないためにも、警護やインターネット社会に対する意識の変革が求められている。