なぜ?銃撃事件の教訓を活かせなかった

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 凶器を自ら作るなど2つの事件では共通点も指摘されている。なぜ、安倍元総理の銃撃事件の教訓を生かせなかったのか。当時“警察のトップ”はこう話した。

(警察庁 露木康浩長官 2023年6月)「警護体制の強化を図っていたにもかかわらず、(安倍元総理の事件から)わずか1年足らずのうちに今回の事案(木村容疑者の事件)が発生してしまったということを重く受け止めております」

 警察庁は2つの事件について、それぞれ当時の警護体制を報告書にまとめている。今回、取材班はこの2つの報告書を検証し、事件を防げなかった共通点を探ってみることにした。