豊富な運動量で“世界”と対峙

白沢選手は新潟市出身。小学生のころ、兄2人の影響でサッカーを始めました。小学生のころプレーしたクラブチーム『club F3』では当時、女子選手が少なかったそうで…

白沢百合恵選手(20)
「私がやっている時でも、女の子は1つ下に田中聖愛選手(現:アルビレディース)が入ってくるまでは、上に1人いるだけで本当に少なかったので…最初の頃は男の子も仲良かったんですけど、思春期になるとハイタッチもしてもらえなくなったりとか…ちょっと孤独感がありました」

その後、新潟でサッカーを続けたいとアルビレディースの下部組織に入り、プレーしてきた白沢選手。昨季、トップチームに昇格すると、今季は豊富な運動量をいかし、ボランチからサイドバックへとポジションを変え活躍しています。

「運動量は自分自身でも豊富だとは思っているので、ボランチでは攻守に関わって走る部分というのがひとつの特徴だと思っています。今季はサイドバックとしてプレーしていますが、橋川和晃監督から『自由にやっていい』と言われているので、ボランチみたいにに中に入っていってもいいし、サイドを駆け上がってもいいというところで、柔軟なポジション取りが自分の持ち味のひとつだと思っています」

一方で、課題も口にします。

「本当に一瞬のスピード、アジリティは本当にまだまだだと思っているので、そういう部分でも走力を上げていきたいと思います」

AFC U20アジアカップなど年代別の代表で、“世界”と戦ってきた白沢選手。
今後、“世界”と戦うことを見据えて「大きな選手やスピードがある選手、“強さがある”選手が多いと思いますが、私はそこまで足が速くないので、予測や準備という部分でもう一段レベルアップしていかないと」と決意を新たにします。
その思いの裏には、“憧れの選手”とのプレーが影響しているのです。