「漬物があれば、おかずはいらない」そういう人のために作っていきたい 

今回、友人2人と漬物やあくまき、それに、ドレッシングなどを手作りしている渡邊さんに製造現場を見せてもらいました。

(渡邉征子さん・81歳)
「水道のところを『これ(蛇口)を変えなさい』って言われたんですよ」

法改正に対応するため、新たに、指先を触れずに開け閉めできる蛇口に取り替えました。

改修費用は数万円で済み、その後、保健所職員の立ち入り検査を経て新たに許可を取得しました。

渡邊さんは、これからも郷土の味を食卓に届けていきたいと意気込みます。

(渡邉征子さん・81歳)
「漬物は、昔からみんなが好んで漬ける、たくさんの人が食べる漬物だと思うですよ。漬物があれば、おかずはいらないというくらいですもんね。だから、みんなで、そういう人のために作っていきたいと思っております」

地域や作り手によって違った魅力がある「漬物」。
衛生基準の見直しだけでなく、各地で受け継がれてきた食文化を残していくための議論も求められます。