(会社員 岡元里桜さん・25)「年齢が近い世代に議員がいない。なかなか自分の世代の給与・金銭感覚とちょっと世代間のギャップがあるのではないか」

働く20代の目に市議会そして市議選はどう映っているのか…鹿児島中央駅近くの会社で働く岡元里桜さんです。

家族と4人暮らし。給料およそ20万円。ベースアップもあり仕事には満足しているものの、物価高の中もし1人暮らしだったら生活は厳しいと感じています。

(会社員 岡元里桜さん)「株価が上がって、景気は良くなっているみたいなのだけれど、物価も高いし生活が良くなっているという実感はあまりない」「(1人暮らしなら)ぎりぎりとか、厳しいかなと思うところある」

議会事務局によりますと鹿児島市議の報酬は月額68万6000円、年額は年2回の期末手当も合わせ1100万円余り(1103万880円)にのぼります。さらに月15万円の政務活動費が加わります。

一方、市民については、市町村ごとの給与データがないため、あくまでも目安ですが、県がまとめた鹿児島市民の1人当たり所得は280万円余(280万4000円)。

「失われた30年」の出口は見えず、社会保障への不安も広がる中、岡元さんは…

(岡元里桜さん)「私たちの生活が変わっていないとなると、議員の給料(報酬)ってどうなんだろうなと」
「生活が良くなることを実感したい。あらゆる世代が鹿児島市に住んで良かったと、一人でも多くの人が思ってもらえる政治・政策をつくって欲しい」

(Q.投票に行きますか?)
「はい、いきます」

若者の投票率を上げるべく活動する人物がいます。鹿児島市選管が投票を促すために、9年前から行っている選挙コンシェルジュのひとり、鹿児島大学法文学部4年の武田悠生さんです。この日、大学で投票を呼びかけました。

(鹿児島大学・法文学部4年 武田悠生さん・21)「(20代)一人ひとりの意識の改革。自分も(政治に)密接にかかわっているのだという意識を持つことが大事」

チラシを渡された学生たちは…

(学生)
「やはり行かないといけない」

「できるだけ投票は行きたい」

ことし、メンバー26人の選挙コンシェルジュが通う市選管。来年就職を目指す武田さんの志望は公務員です。市選管とのやり取りで、将来へのイメージもつかめたと語ります。

(武田悠生さん)「(選挙は)間違いが許されない」「(市選管は)静かだが熱気を感じる。こういう頑張っている人も多くいることも知ったうえで、投票率を上げて欲しい」

選管の担当者は…

(市選管 山下雅人・管理啓発係長)「(武田さんは)とても積極的にみんなを引っ張ってくれる存在。非常にありがたい」「大事な選挙権を行使して、投票参加をしてもらいたい」

武田さんが、期日前投票所に向かいました。

(武田悠生さん)「地道な活動をやることで、(若者の)意識が向いてくれると思っている」

投票を終えて…

(鹿児島大学・法文学部4年 武田悠生さん・21)「自分が社会の一員として、変えていくんだとの意識をもって選挙に挑むことが大事」「投票をどんどんして欲しい」

地域の未来を担う20代はどのような判断をするのか?鹿児島市議選の投票日は3日後の14日です。