今度の日曜日投票の鹿児島市議選についてニューズナウでは今週、シリーズでお送りしています。
4回目の11日は、減少を続ける投票率の中でも最低の若い20代を取り上げます。
前回の投票率は全体が37.32%に対し、20代はワーストの20.20%にとどまりました。
投票率最低を更新し続ける20代は選挙にどのような思いを抱いているのか、大学生そして社会人の声です。
鹿児島市の志學館大学。9日、法学部の4年生10人が出席したゼミです。テーマは、今回の鹿児島市議会議員選挙。なぜ20代の若者の投票率が低いのか?いかない理由・行く理由を挙げ、どうすれば投票率を上げられるのか?意見を出し合いました。
「いかない理由は?」
「いそがしい」
「(市の)政策とかに投票に行っていなかったら、そもそも(可否を)言う説得力がない」
「市議会のことをそんなによく分かっていないから(いかない)」
「全国で知れ渡っているような、大きな話題のようなものが…」
「体育館(問題)があるじゃない」
そして、アイデアを一人ずつ発表しました。
「選挙権が18歳からだから、高3のときに投票についての練習・授業で興味をそそる」
「ネット投票とかをできるように進めていく」
学生たちの議論の前提となったのが鹿児島市議選の投票率です。前々回の2016年は全体の投票率42.29%に対し年代別で、最低の20代はわずかに23.15%。

さらに18歳と19歳が加わった前回の2020年では、全体の37.32%に対し、20代は20.20%。50代より上の投票率の半分以下にすぎません。

20代に市議選の重要性をどうアピールできるのか?ゼミの上向輝宜講師は…
(志學館大学・法学部 上向輝宜講師)「そもそも市議会がどのように動いているのか、分からない。若者の意見が反映されているという実感がもっと強くなれば、投票率も今後上がっていくのかな」
学生のひとり・黒岩大晃さんは…

(志學館大学・法学部4年 黒岩大晃さん・23)「若い人たちの投票率が上がることで、議会も若い人の声も聞かざるを得ない。そういう意味でも投票に行く、こちらからも意思表示をするというのは大事」
黒岩さんは鹿児島市出身。今回の市議選は生まれ育ったまちをよりよくする機会と積極的にとらえています。
(黒岩大晃さん)「選挙には行く。ほんと地元という感じなので、この辺が」「自分の生まれて育ったまちなので、良くなって欲しいという気持ちはある」