「学ぶこと」で再犯防止へ

30代の男性受刑者
「家庭のいろいろな問題もあって、学校に通えず、買い物をしたときの値段も、『何割引き』となっていてもよくわからないから、お金の使い方に対しても計算がちゃんとできなくて、ちゃんとした生活ができなかった」


親の虐待など複雑な家庭環境で、小さい頃に学校に通えなかった受刑者たち。

刑務官
「いま気づいたんですけど、『令和』も『昭和』も字がきれいです。私よりもきれいです」

刑務官は理解する楽しさを知ってもらおうと、同じ目線で語りかけます。

刑務官
「上から目線で教えてあげるではなく、一緒に学んでいこうと。最終的には再犯防止だが、刑務所に戻ってきてほしくない」
30代の男性受刑者
「わからなければ先生に教えてもらえるし、勉強ってこんなにおもしろいものなんだなと。(これまでの)社会生活の中で自分でできなくて投げてしまう部分もあったが、(ここでの勉強を)生かして社会生活をやっていきたい」 


月形刑務所で、去年1年間で出所前に内定をもらったのは26人。これは過去10年間で最も多い数字だということです。
塀の中で再会することがないように…。受刑者と刑務官、二人三脚で更生への道を歩きます。