アメリカの3月の消費者物価の伸び率は3.5%で、市場の予想を上回りました。市場では、FRB=連邦準備制度理事会による利下げ観測が後退しています。

アメリカ労働省が発表した3月の消費者物価指数は前の年の同じ月に比べて3.5%の上昇で、市場予想の3.4%を上回りました。

前の月の3.2%からも伸び率は拡大していて、アメリカでのインフレが根強く続いていることが示されました。

家計の支出に大きな割合を占める家賃などの「住居費」がプラス5.7%と高い伸びを続けているほか、ガソリン価格も値上がりが続きました。

アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会は今年、3回の利下げを行うという見通しを示していましたが、インフレの根強さが示されたことで市場ではFRBによる利下げの回数が減るという見方が広がっています。