ウクライナ国防省は8日、バルト海に面するロシアの飛び地・カリーニングラード州の海軍基地で、ロシアのバルト艦隊のミサイル艦「セルプホフ」が火災により航行不能になったと発表しました。

国防省は、艦内で突然火が上がる瞬間とみられる映像を公開し、「通信機器などが完全に破壊された」としています。

ウクライナメディア「キーウ・インディペンデント」によりますと、ウクライナ軍の情報筋は、ウクライナ側の工作員が火災に関与したと明らかにしています。

また、ウクライナ海軍は、各国の制裁下に置かれているロシアは「ミサイル艦の修復に長い時間がかかるだろう」と指摘しました。

一方、ロイター通信によりますと、国防省は8日から9日にかけ、ロシア南部ボロネジ州の航空機修理工場に対し、ドローン攻撃を行ったということです。

こうしたなか、ウクライナへのロシア軍の攻撃は続いていて、内務省などによりますと、東部ドネツク州で9日、民家などへのミサイル攻撃で1人が死亡しました。

8日には南部・ザポリージャ州で3人が、中部・ポルタバ州でも1人がそれぞれ亡くなっています。