「これは戦車です、戦車 ―。これは太鼓です、太鼓…」

新発田自動車学校の菅秀人指導員が行っているのは「認知機能検査」。
75歳以上のドライバーが免許証更新の際に必ず受けなければならない検査です。
認知症の恐れがあるかどうかを調べるもので、取材に伺ったこの日は、11人の方が検査を受けていました。
まずは、複数のイラストを記憶して答える「手がかり再生」という検査から。
そのほか、たくさん並んだ数字の中から指導員が指示した数字を選んで斜線を引く検査も行います。

【運転歴50年以上・80代】
「多少緊張します。記憶力の点では少し自分は落ちてきているんじゃないかなと」
もう一つが、時間の感覚をみる「時間の見当識」という検査。
日付や曜日などを答えてもらうのですが、この検査で100点満点中35点以下だと、医師の診断が必要となり、そこで認知症と診断されたら、免許証の更新はできない仕組みとなっています。
