事故後、私たちの人生は180度変わりました。入院中は付き添いがあり、家と病院の二重生活になりました。別々の生活で、家族がバラバラになったと感じた事が一番つらかったです。生きるか死ぬかも分からない子供の事も、分からない事だらけで、どこに何をどう声をあげれば良いのか、相談先がない事にもとても悩み大変でした。松山の病院から新居浜の病院に移ってからも24時間付き添いを夫婦交代でしました。在宅医療のために家に連れて帰る準備、行政の設備、補助などが整っておらず何をするのにも一苦労でした。在宅医療という選択をしたのですが、受け皿(訪問看護や施設、子供に対応してくれるかなど)の少ない状況に落胆せざるをえず、とても大変でした。
現在は在宅での看護になり、ほぼ全てを夫婦でケアし、2時間おきに体位変換、痰、唾液、鼻水の吸引、おむつ替え、4時間おきに栄養剤の注入、1日2回の浣腸、着替え、入浴(訪問看護さんの介助、リハビリ)など24時間の看護生活です。夜は夫婦で交代しながらの看護で1日があっと言う間に過ぎていっています。一方で、家族が一つの家で暮らせる事の当たり前の幸せを感じています。たくさんの方の手助けで、今の生活が成り立っており、感謝の気持ちでいっぱいの反面、時間の縛りや家から離れられない煩わしさは残ります。