シリーズ「現場から、」です。4年に一度、国会議員を選ぶ総選挙をあさってに控えた韓国。物価など山積する課題をよそに選挙戦は与野党による非難の応酬となっています。
午前4時。冷え込むソウルの街の一角を埋め尽くしたのは、建設現場などでの日雇いの仕事を求める人たちです。この日はおよそ1000人が集まりましたが、最近の不動産市場の低迷の影響もあり、半数以上が仕事を得られませんでした。
「1週間以上出てきて、仕事があったのは一日だけ。大変ですよね、仕事がないから」
「私は66歳ですが、現場では事故が起きるかもしれないので年寄りは使わない。税金も家賃も払えない。大変で死にそうです」
高齢者の貧困率は4割を超え、OECD加盟国の中で最も高い韓国。貧富の格差は広がり、厳しさを増す庶民の暮らしをさらに高騰する物価が直撃します。
記者
「こちらのスーパーでは物価安定、価格破壊をうたったセールが行われています」
平日にもかかわらず大勢の客が訪れ、5割引きのお肉をまとめ買いする人の姿もありました。
韓国では特に食品の値上がりが深刻で、リンゴや梨は9割、みかんは7割近く値上がりしています。
「2~3週間ぶりの買い物です。セールだから来ましたが、それまで買い物はしませんでした」
「2580ウォン(約290円)かな、ほうれん草が…高すぎます。物価がかなり上がって、仕事もできないし、とても頭が痛いです」
「庶民の暮らしがあまりに厳しい。政治家は、もう少し国民のことを考えてほしい」
そんな中であさってに迫った総選挙。山積する課題をよそに演説では互いへの非難に多くの時間が割かれています。
与党の韓氏は、事業をめぐる背任などの罪で在宅起訴された野党の李代表を名指しした上で…
与党「国民の力」 韓東勲 非常対策委員長
「私たちが犯罪者を片付ける。私たちを信じてください」
犯罪者呼ばわりされた野党の李代表は…
野党「共に民主党」 李在明 代表
「国会が(与党に)掌握されれば、あらゆる法律、改悪を通じて、この国は戻れない奈落に落ちることになるでしょう」
現状では物価などへの不満から野党優勢との見方がされています。
政権が先週、大型の物価対策を打ち出したことで、与党がどこまで巻き返せたのか注目されています。
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