77歳の山口県萩市の男性、地域に恩返しをしようとまちおこしに取り組みます。夢は、観光のシンボルとなるにぎわい拠点を作り出すこと。生涯を観光にささげると決めた男性の思いに迫りました。

萩城跡から、萩市の中心商店街へと続く一本道。かつて参勤交代の大名行列が歩いた「御成道」。とおりには、明治維新の偉人のブロンズ像や、紹介する看板が並んでいます。

萩夢浪漫代表・古谷末廣さん

「維新の偉人たちが何を考えて歩いたか。日本はそういうものがここの道にたくさんつまっているんですよね」

経験生かし観光スポットを次々と

萩市出身、古谷末廣さん、77歳。長年観光に携わった経験を生かしまちおこしに取り組んでいます。16歳から27歳までは漁師をしていたという古谷さん。その後、ホテルの観光船の船長や、市内にある有名旅館の営業の仕事に携わりました。ブロンズ像や看板の設置を計画したのは古谷さんです。自ら資金を出したほか地元の人の寄付やクラウドファンディングで募り整備しました。

古谷さん

「これは観光道ですから確実に観光の本当の道にしないといけない。そのためにはどうするかっていったらやっぱりセクション、セクションが力を合わせて観光の軸を作っていく」

新たな仕掛け「おにぎり専門店」

古谷さんは先月、「御成道」のとおりの一角におにぎり専門店「夢むすび食堂」をオープンしました。注文を受けてからひとつずつ作ります。