無理に京都や大阪のマネなんてしない方がいい

―――京都や大阪に比べて神戸は外国人観光客がなかなか増えないですよね?
 私は、神戸には大阪とか京都とか東京のように大勢の外国人が歩いている状態でなくても、好きな人だけが来ていただくのがいいなと思っています。だって神戸は外国人の居留者数ってやはりすごく多いじゃないですか?なぜかというと、大阪で仕事をしていてもやはり、神戸の暮らしやすさとか自然との関係性とか色々なことを含めて神戸が選択されているということは、外国人から見ても価値がある地域だということです。そこをちゃんと見据えたコンテンツ設計とか、動線設計をしていく。無理やり来ていただくよりはいいんじゃないかと。ちょっと山に行くと人工スキー場だけどスキーもできるし、海水浴場もあるし。無理に京都や大阪のマネなんてしない方がいいでしょうね、絶対。

―――今思い描いている夢は?
 今思い描いている夢…そうですね、いっぱいありますが、「私は社会を幸せにするプロデューサー集団をフェリシモでやりたいと思っています」ということです。社会には色々な課題がもっともっとあって、可能性もあって。たくさんの社会課題をたくさんの可能性の芽に変えていきたい。そのことをお手伝いできるフェリシモになりたいし、あり続けたいというのが夢ですね。

―――最後に、矢崎さんが考えるリーダーとは?
 会社って何をやってもいいんですよ。そのためには、中にいる人たちがやはり色んなことをやろうと思う、そういうふうな思いになってもらうための役割と舞台を提供し続けること。それが、私が思うリーダー像です。


■フェリシモ 創業1965年。大手紡績会社に勤めていた父・又次郎(またじろう)が独立し、働く女性たちに向けたハンカチの頒布会としてスタート。当時の社名は「ハイセンス」。1989年に今の社名に変更。1995年神戸に本社を移転。従業員750人、売上高321億円。

■矢崎和彦 1955年大阪市生まれ。学習院大学経済学部卒業後、1978年入社。1987年社長就任、現在に至る。神戸経済同友会代表幹事(2007年~2009年)、神戸市デザインアドバイザリーボード、神戸商工会議所デザイン都市推進委員会委員長、日本マーケティング学会理事、神戸大学大学院経営学研究所非常勤講師などを歴任。 


※このインタビュー記事は、毎月第2日曜日のあさ5時30分から放送している「ザ・リーダー」をもとに再構成しました。