荷主と協力「待ち時間を少しでも短く」
最も重要なのは、荷物を送る客「荷主」との協力だといいます。
アール急便・鈴木克之社長「一番は荷物の待ち時間。荷下ろしの時間までに待ち時間が発生したとか、そういうのをなるべく削減できるように、従業員とお客さんと相談しながら詰めてきた。一年間通してやってみて、難しいことではなかったなと。荷主さんと協力し合えれば守ってやっていけるのではないかと感じた」
運送業者の多くは車で物を運ぶだけでなく、荷物を載せたり、降ろしたりする業務も請け負っています。その際の待ち時間が長ければ長いほど、残業時間も増えてしまいます。この待ち時間を少しでも短くするためには、荷主の協力が不可欠だと鈴木社長は話しています。
一方で、ドライバーの確保は今後も大きな課題となりそうです。福島労働局によりますと、ドライバーの有効求人倍率は、1.91倍。他のどの業種よりも高く、人手不足が深刻な状況です。

また、ドライバーの高齢化も、進んでいます。今回取材したアール急便のドライバー10人の年代は、40代が1人、50代が6人、60代が3人で、今後も人材の確保は課題の1つとなっています。鈴木社長も、時間外労働の規制により、「稼げない」というイメージがついてしまうと、若い人材の確保が難しくなるのではと、懸念しています。

ネット通販の普及などで、物流の需要が増える中での2024年問題。私たちの生活とも密接に関わってくるだけに、これからも注目していく必要があります。