朝日とともにはじまる、馬との一日。
どの瞬間も、心を通わせる・・・大切な時間です。

今回訪問したのは、福島明成高校。
紹介する部活は馬術部です。

福島明成高校馬術部は創部61年。「福島農蚕(のうさん)高校」時代に発足し、第1回全日本高校馬術競技大会の優勝校でもあります。
現在部員は12人、と馬4頭。

秋葉さん
「ちょっと見学の時に馬術部のところに来て、馬がかわいかったからです」
菅野さん
「中学生からやりたくて、高校から頑張ろうと思いました」
菅野さん
「未経験で入りました。馬術部はほかの部活と違って、特殊な部活なのでそこに魅力を感じて入りました」
福島明成高校馬術部の部員は全員が馬術未経験。
馬の可愛さに心打たれ、新しいことにチャレンジしたいと集まりました。
そんな馬術部の活動は、早朝から始まります。
『朝、みんなが登校する時間よりも早くここの厩舎に来て、馬のトイレのお掃除をしたり、水を付け替えたり、朝ご飯をあげてから学校に行きます』
馬術競技は、障害物を倒すことなく飛び越え、いかに早くゴールできるかを競う「障害飛越」に、演技の正確さや美しさを競う「馬場馬術」など、命あるパートナーと共に戦うスポーツ。
馬を乗りこなし、操る技術を身に着けることも重要ですが、それ以前に馬と心を通わすことが、何よりも大事。
毎日の掃除にエサやりと、地道な世話も馬と向き合う大切な部活動の一環です。
放課後、練習前にお邪魔すると・・・なにやら楽しそうな声が・・・一体これは?
宍戸さん
『経路、どこをどう走るかっていうのを、いま人で一回覚えるために練習して。ちょっとふざけ入ってますけど、一応練習。」
馬の頭数や、体力に限りがあるため、騎乗練習は貴重な時間です。

障害物を連続して飛び越える練習。どんなにお世話していても、相手は生き物。息が合わない時ももちろんあります。
渡邉先生
「うちの学校にいる馬は乗馬用の馬ではなくて、競走馬から乗馬に上がってきたような馬が多いので難しい馬もいますし、始めたばかりの子が扱える馬ばかりではないので厳しい壁はあるんですけども、馬から多くのことを部員が学んでくれたらうれしいなと思います」
「人馬一体」を目指し、馬と一緒に人としても成長できる。
これこそが馬術部の魅力。
『ここに入ってからは、かわいいだけでなく、馬にも人と同じような喜びとか悲しみとか、ストレスとか感情や体調不良とかもあることを知りました』
『やってみると大変っていうよりも、馬のお世話をしていく中でいろんな友達とのコミュニケーションとかもあって、なんかもう学校も部活をやるために来てるみたいな感じで、そんぐらい部活が楽しいので、生きがいだと思ってます』
『出来れば、将来もOBとか先輩方に教えてもらったのを何代にも渡って後輩に教えていきたいとは思います』
『ステップ』
https://step-tuf.my.canva.site/
福島県内にて月~金曜日 夕方6時15分~放送中
(2025年11月6日放送回より)














