土地取引の目安となる土地の価格である『地価』が26日夕方に公示されました。
新潟県内の地価は29年連続で落ち込みましたが、下落率は改善しています。

地価公示は、適正な土地の取引を目的として、毎年1月1日時点における価格を国が調査して公表するものです。
今年の発表の中で、新潟県内全体の地価は平均で-0.5%で、29年連続の下落となりました。ただ、下落率は去年より0.2ポイント改善しています。

新潟県によりますと、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の分類が5類に移行して以来、経済活動への影響が緩和され、これまでの低金利も下支えにした土地需要にもゆるやかな回復が見られたためだということです。

新潟県内の住宅地の地価で最も変動率が高かったのは、5.4%上昇した新潟市中央区新和4丁目で、1平方mあたりの価格は11万7000円でした。以下、新潟市中央区の網川原1丁目や堀之内南2丁目が続きます。

また、地価の最も高かった場所は新潟市中央区水道町2丁目で、1平方mあたり17万2000円でした。

商業地の地価は、新潟県全体としては32年連続で下落したものの、下落率は去年より0.2ポイント改善しています。
最も高い場所は、37年連続でトップとなる新潟市中央区東大通1丁目で、1平方mあたりの価格は58万4000円、変動率も4.8%上昇する高い水準となりました。